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Cornes Official Blog

Cornesスタッフからのニュース

Mar 6, 2014

横浜ボディーショップ 塗装編 ペインターのお仕事

『赤い』を言葉で説明したり、『青』という色を言葉で説明するのはどうすれば良いのだろう。
色は、まさにいろいろな色があるわけですが、人によって微妙に色認識がちがったり、白人とわれわれアジア人では色の濃淡などが異なるという説もあるようです。でも「ほら、この色はこうだろ?」と言われても「いや、この色はこうだよ」となって、つまり人によって色がちがって見えるといっても、その人の眼で見えている色はこちらには見えないわけです。
わかりにくい出だしですみません。

塗装という作業を文章で説明するのも同じように困難だと言いたいだけなのですが、まったく例えになってませんね。失礼いたしました。

で、彼ら塗装屋さんのお仕事。

塗装屋さんは工具も多くは使用しないし、部品交換の作業もほとんどない。力仕事も少ないし、油まみれになることもない。きわめて静かに淡々と進む。
熟練のペインターの作業を見ていると、スプレーで塗料を吹き付けているだけのように見えて、素人目には楽しそうに見える。
 だがしかし!
当然ですが彼らのには常に最高の完成度が要求される。ボディーはいちばんはじめに見られ、しかも最も目立って最も長く見られる部分だから、要求に応えるためには一度塗った部分をはじめから塗りなおすことも珍しくない。
それができるには長い努力と経験が重要だが、最も大切なことは集中力とセンスだと言われる。
 さらにボディカラーは多種類あり、ソリッドやメタリック、2層と3層、近年は環境対策から水性塗料を使うことがほとんどである。しかし、水性塗料は高額のため使っている塗装業者の数は少ない。
弊社の塗装修理料金が割高に思われがちな理由のひとつでもある。
一度塗って、磨きをかけ、仕上げたものを眺め、観察し、凝視し、光をあて、太陽光の下で見つめ、思案し、悩み、光の角度をかえてさらに見つめる。長い時間をかけて塗色を観察し、再度思案し、長考し、そして塗りなおすことにして、調合しなおし、はじめからやりなおす。しかしその段階ですでに完成予定が押している。そして深夜まで作業は続く。

 

ズラーっと並んだRM社製の水性塗料。RMはベントレー用純正指定塗料です。
これとほぼ同量のフェラーリ、マセラティ用のPPG社製の塗料があります。
これらの塗料をいきなり塗るのではなく、調合表にのっとって調合を行いますが経年変化で新車時とは色に微妙な変化があるので、そのあとはペインターのセンスで調合に微調整を加えて行きます。
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塗装屋さんの道具。

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ひとりで何丁も持っているのがふつうです。
塗料用、下地用、クリア用とか。

 

塗装ブース内でペイント作業中。

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このあとブース内の温度はボイラーで数百度まで上げられ、ペイントを固定させる。

 

ちなみにボディショップのスタッフの健康管理のため、年に2回の健康診断があります。

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いかがでした?ここに書いたことは、もうほんの、本当にちょっとだけ、塗装屋さんをチラリをのぞかせてもらった程度にすぎませんが、板金・塗装作業ご依頼のお客様へ、何かのご参考とさせていただければ光栄です。

Mar 6, 2014