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Cornes Official Blog

Cornesスタッフからのニュース

Feb 3, 2014

【特別読み物】メカニックから見たRolls-Royce Phantomとは?!

こんにちわ。

管理人一合です、、、じゃなかった、一号です。

因みに、僕は米大好き人間ですが。(関係ない、、。)

 

さて、今回はコーンズが誇る、ロールスロイスの整備スペシャリスト、Sが語ります。

世界的に見ても、整備、車両に関する知識・腕前は、本国も一目置く、Sのファントム講座、はじまり、はじまり、、、、。

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2003年にデビューし10年以上が経過したファントムなわけだが、未だに競合する車が無いのでは?と思うほど、個性的で他を寄せ付けない迫力を持っている。

 

一見、「もさ~っ」と言う動きをするのでは?と、思うのだが「なんだこりゃぁ!」の走りを見せる。アルミ製車体の恩恵で重量も見た目ほど重くない。ショートホイールベース(全長5.8m)であれば一回り小さいベントレーアルナージ(5.4m)と同等の重量である。

 

勿論、お馬さんや、雄牛様、三本槍の車とは運動性能に雲泥の差があるわけだが、元々コンセプトが違うので、比較するのは愚かなのだろう。

気になるメカニックからの評判だが、ファントムを悪く言うメカは皆無である。なぜか皆、一目置いてくれているし、メカニックが乗りたい車の上位に君臨している。

 

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イギリスのGoodwoodにある工場で自慢されたのが、アルミダイキャスト製のダッシュボードの骨格?である。

 

えっ?なぜこんな物を自慢するんだ?そういえば、良く考えてみたら、他の車の場合、外から見えないダッシュボードの奥には電気メッキされた鉄パイプが骨組みになっている事が多い。

 

要は、見えない所もしっかりお金をかけていると言う自慢話だったわけでした。

 

ウッドパネルだって、天然木特有の変形“反り”を押さえるために木とアルミを何層にも重ねている。そりゃ、驚くほどの手間である。

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ネットサーフィンしていると、“ロールスロイスはなぜ高い?”なんて質問があったりする。

 

なぜって?そんな事は簡単だよ。良い物を手間をかけて作っているからだよ。

 

5,000万円は確かに高い。私には到底買える車ではない。だが、ファントムが5,000万円というのは納得できる価格である。逆に安いかも!?

 

昔のロールスロイスのような味が無い、やはりBMW傘下だから・・という声も聞こえてくる。そんな声が聞こえてくると「まず乗ってみな!」と、言いたくなってしまう。

 

あの楽チンスイスイ車は正に“国士無双”である。と、思う今日この頃・・・

 

絶対に良い意味で予想を裏切ってくれることだろう。まずは乗ってみな!

 

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如何でした?

 

2003年の発表以来、僕も事ある毎に、ファントムの魅力をいろいろ感じますが、今見てもその思いは、当時のままです。

 

全長、5.8mと6.1mの2つのボディの重さの差は、大人一人分。

最近のラグジュアリーカーは重量増加の傾向にあり、2tがひとつの大台ですが、これよりも50㎝以上短い、スチールシャシーの車と重量が変わらない。(2.6t)

この大きさなのに驚異的に軽い。基礎設計は、10年以上前だというのに!

 

ファントムのセダンは、ショート、ロングとありますが、一番快適な場所は後席だと思うでしょ?

 

驚くなかれ、一番「楽しい」場所は、運転席なんですねー!

あの巨体が、加速~減速、そして曲がって止まる。この当たり前の動作が何ともスムースで心地よい。

エンジンは自然吸気で、パワーは、「僅か」460PSで、トルクは72Nm。

でもね、でもですね、動力の出方がトルクフルで、本当に上質なのです。

加速自体も決して遅いわけでは無く、むしろびっくりするくらい気持ち良いです。

 

2011年に、ファントムベースの電気自動車の試作車が世界を回り、ファントムオーナー限定の試乗会が催されましたが、大半の意見が、このガソリン車に軍配を上げ、この電気自動車のプロジェクトは凍結されました。

 

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それだけ、このエンジンとトランスミッションの組み合わせが、まるでモーター以上にスムースで上質だという事を物語っているのでしょう。

 

機械として、車として、ファントムは本当に乗りごたえのある、素晴らしいモデルです!

因みに、2ドアもやってます!(笑)

 

長々の御清聴、感謝申し上げます、、、、。

 

 

Feb 3, 2014