こんにちわ。JPHです。
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このページでは毎月、お客様専用ラウンジ「1861」より、旬なトピックスを仕入れ、新鮮な食の情報をお届けして参ります。今回は、第3回目となります。
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今回は、ワインをメインにお届けしたいと思います。
「1861」のワインリストは、ディレットーレ(=支配人)の今宮さんの目利きで構成されています。
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●Taurasi ➤ タウラージ(1972年)
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マストロベラルディーノ氏が作り手のこのワインには、南イタリア最古の一つと言われ、ローマ帝国時代にギリシャからもたらされた、「アリアニコ」というブドウの品種が使われています。
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南イタリアは、ワイン造りにおいて、気候や日照時間等、地理的要因に非常に恵まれており、この確かなブドウの品質と、豊かで芳醇な土壌が相まって至極の一本が生み出されていきます。
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このタウラージは、DOCGという、イタリアが定める「統制保証付原産地呼称ワイン」の最高ランクを獲得しており、南イタリアで初めての取得という快挙を成し得ています。
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「バローロ」や、「バルバレスコ」、「フランチャコルタ」といったワインに代表されるように、高級と言われるものは、経済的に豊かで品質重視の北イタリアに集中しているように思われていますが、元々、南の地域は農業が主体で、ワインも量産する事に重きをおいているので、そのDOCG的な認証銘柄も北に比べて少ないのかもしれません。
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タウラージは、産地の村の名前で、ナポリを記した文献に1720年代から記載されており、「100年もの」も珍しくないそうです。正に熟成で深みを増し、時と味が積み重なっていくのでしょう。
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因みに、タウラージ(村)が属する「アッベリーノ県」 出身の有名人は、あのフェラガモ氏だそうです。イタリアの地方行政区画は、「州、県」という階層構造を取っているので、こう表現すると妙に親近感が湧いてきますね。(笑)
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最後にこのタウラージは、イタリアの「五大ワイン」のひとつとして数えられており、南イタリアワインを初めて輸出したという功績も忘れてはなりません。
今回ご紹介した、「1972年」は、フェラーリという括りだと、「Dino 246GTS」が発表された年です。
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その頃に想いを馳せて、「1861」でグラスを傾けてみるのも一興ですね。
ではでは。