CORNESブログをご覧いただき有難うございます。
Lamborghini青山のDTです。
先日、お取引先のお誘いで富士スピードウェイにお邪魔いたしましてイベントのお手伝いを
させていただきました。
*写真に写っておりますのは残念ながら私ではなく、イベントでHURACANを宣伝して下さった、
『ローマでお笑いをやっていた唯一の日本人』や『勝手にイタリア親善大使』などの肩書をお持ちの
佐々木カルパッチョさんです。
さて、今回はサーキット繋がりでレースに関するお話を書きたいと思います。
実は私どもコーンズ・モータース Lamborghini青山ではGTレース界で活躍している
FFF Racing Team Huracan GT3のスポンサーをさせていただいております。
スポンサーだけに車輛など随所に弊社のロゴを入れさせていただいております!!
※Huracan Raceやル・マンに関しては先日、弊社JPHがUPしたブログをご覧ください。
私自身、スーパーカー業界は長いものの、それでもレースに関われる機会は多くなかったものでして、
勉強になることばかりです。
例えば、Huracan GT3はエンジン・足回り部品など重要なパーツは市販車輛のHuracanと全く同じ物を
採用しており、CPUプログラムを変更してパワーを上げたり、速く走行するために空力や重量を考えて
ボディデザイン・構造を変更した実はいたってシンプルな車輛なんです。
(私、レースマシンはアップデートされた別のエンジンや全てがスペシャルなパーツが搭載されていると思っていました…)
っと言うわけで、エンジンの画像を見比べますと。
≪Huracan GT3≫
≪市販車 Huracan LP610-4≫
全く同じエンジンである事が分かりますね。基本的に同じ構造だと思うとHuracanオーナーは運転する度に
レーサー気分になること間違いなしです。
次に気になりましたのが、
タイヤについてです。LeMasnsレースはフランス製ミシュランがサプライヤーとなっており、
ミシュラン パイロットスポーツを使用しておりますが、やはり市販車用とは異なり
『PILOT SPORT GT』と言うレース専用タイヤを装着しています。
タイヤサイズは18インチで、市販車のLP610-4の純正タイヤ20インチに対しサイズダウンしており、
ここでまた素人の私は、『 近年のハイスペック車輛=タイヤのインチが大きい 』っと思っていましたので当然GT車輛は21インチor22インチを装着しているものと思い込んでいました….
なぜ市販車よりサイズが小さいかとメカニックの方に聞きますと。
サイズが大きくなればなるほど、タイヤは肉薄になり、耐久性が低下し消耗しやすくなるとのことで、
レース、しかもLeMansの様な耐久レースでは不向きとのことで、耐久性と走行性能のバランスが良い
現18インチが採用されているとのことです。 (勉強になりました・・・)
更に勉強になったのがコチラ
各チームのPitの外に置いてある謎のケース…
実はこちら『タイヤヒーター』なんです!!!
タイヤを温めると言えば、F1マシンがタイヤを温めているこのような光景をイメージされる方も多いと思います。
タイヤウォーマーと言えばタイヤ1本ずつ個別に温めるのが常識だと思っていましたが、
実はこちらにも理由が有りました!!
それはF1マシンのホイール素材はマグネシムで熱を持ちにくく、それに対しGT3は市販車同様にアルミ素材で熱を持ちやすいとうことでアルミホイールを含め1本に集中して温めると、
熱を持ちすぎてしまい空気圧に影響が出てベストなコンディションが保てないそうなんです。
ちなみにF1のタイヤウォーマーは温度調整が出来るものの基本は約80℃で温めるのに対し、
GT3は専用ケースで複数本同時にゆっくり65℃で温めているんです。
Pit Stopでタイヤ交換をしているのを見ていると、「今何度位かな?」っと自然と気になってしまいます。
ほんの少しの素朴な疑問が分かっただけでも、その後のレースが何倍も楽しくなります♪
8月にはHURACAN SuperTrofeo Asiaも開催されますので楽しみです。
それではサーキットでお会いしましょう!!