ランボルギーニ青山のIです。
先日、Aventador S の研修で、イタリア・イモラサーキットに行って参りました。
イモラと言えば、タンブレロ・コーナーでの悲劇を思い出さずにはいられません、、、。
1994年5月1日、アイルトン・セナはここイモラで帰らぬ人となりました。
23年経って、その伝説のサーキットに初めて立てたという事は、ランボルギーニビジネスに携わらせて頂いている所以なわけで、個人的にも感慨深いものがありました。
セナは、ランボルギーニとも縁があったことはご存知でしょうか?
1993年にエストリルで、ランボルギーニ・エンジンを搭載したマクラーレンのF1車両のテスト走行をセナが行っていました。
現在、セナの生涯を回顧する特別展を、「4月12日~10月9日」まで、本社内のランボルギーニミュージアムにて開催しています。
「MP4/8」 というF1マシンそのものと、エンジンも展示されていますが、このテストが亡くなる前年ですので、その時期は正にウィリアムズへの移籍の渦中にあり、もしこのF1マシンに真に競争力があったら、「もしかして、、、」という思いもついつい抱いてしまいます。
この悲劇のタンブレロコーナーですが、1994年の事故後に改修が行われました。
シケインを設けて、速度を落とすレイアウト等、数年かけていくつかの変遷を経て、2007年に大幅な改修を実行。
(1981年~1994年 のレイアウト。)*右は180°回転
それに伴いバリアンテ・バッサが撤去され、「リバッツァ2」からタンブレロまでをゆるいコーナーでつないだ形状とし、より高速のコースレイアウトになったそうです。
(1995年~2006年のレイアウト)
ここの一番の特徴は、グランプリサーキットでは珍しい、反時計回りという事です。確かに日本の国内サーキットも時計回りが多いので、変な感じでしたね、、、、。
(2007年~ )
さてAventador Sは、「4」に纏わる、4つのテクノロジーがPRされていますが、その一つが「四輪操舵 」です。
高速域の「同位相 (=前輪と同じ角度に動く)」での作用はまた別の機会に投稿したいと思いますが、一番身近に体感されるであろう、「逆位相(=前輪と逆の角度に動く)」についてレポート致します。
Aventador S は、車体の実寸法を見ると、イメージよりももっと大きな車という事がお分かりになると思います。
◆ ホイールベース : 2,700 mm
◆ 全長/全幅/全高 : 4,797 mm / 2,030 mm /1,136 mm
全長は、ほとんどベントレーコンチネンタルGTの4,820 mmに迫らんとし、F12ベルリネッタの4,657mmより、実に「140 ㎜」も長いのです。
これは長大な「V12エンジン+トランスミッション」を、ミッドシップにレイアウトしている事に起因していますが、逆にホイールベースで見てみると、F12が2,720㎜ ですので、「▲20mm」。
一番重い駆動系がリアミッドシップにあるため、積極的にコーナー手前で荷重を前に掛け、全輪駆動を駆使して豪快に立ち上がるのですが、総じてタイトコーナーは慎重にターンインする必要が出てきます。
つまりアンダーステアの克服です。
今回のSは低速コーナーでは、リアタイヤが全輪と反対方向、つまり「逆位相」に動くので、タイトコーナーやUターンといったシーンを走る際に、一回り以上小さな車に感じられるように、小回りが効いてくれます。
旧Aventador と S を、パイロン間の走行で比較試乗できましたが、明らかにSの方の安定感・小回り間は直ぐに実感できました。
動画では分かりにくいのですが、(笑) プロドライバーでは無くても、安定して早く走り抜ける事が可能です。
このスーパースポーツカーのセグメントで、後輪操舵は「はやり」の技術ではありますが、911、Lusso等、ブランドやモデルによって味付けは様々。
全開走行時の操安安定のためだけではなく、日常の取り回しとの兼ね合いが可能になる技術って、改めて凄いと思いますね。
是非、Aventador オーナーの方には、この「S」の進化を試乗車でご体感頂きたいと思います !!
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