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Cornes Official Blog

Cornesスタッフからのニュース

Apr 10, 2020

W.O.Bentley への想い #stayhome

コーンズブログをご覧の皆様

 

いつもブログをご覧頂き誠に有難うございます。

ベントレー東京の柳澤でございます。

 

まず初めに、

新型コロナウイルス感染症で闘病されている方々の全癒を心よりお祈り申し上げるとともに、医療従事者の方々、感染防止にご尽力されている皆様に、深謝申し上げます。

現在も多くの方々が感染し、入院を余儀なくされているかと存じます。なにも出来ない自分がとても情けなく感じますが、今は一人の人間として感染拡大防止の為に3密を避け、在宅勤務という形をとらせていただいております。

また弊社では、

新型コロナウイルス感染拡大に伴う、政府による緊急事態宣言をうけ、お客様及び従業員の安全と健康を考慮し、当社各店舗(関東、関西エリアのショールーム)におきましては、4月8日(水)から当面の間臨時休業とさせていただきます。

また、同エリアのサービスセンターは業務内容を一部制限し、営業時間を変更いたします。

お客様にはご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

 

 

さて今回のブログですが、以前も少し書かせていただいたことがあるかもしれませんが、

改めてベントレーというブランドの”格”『W.O.Bentley』について書かせていただきたいと思います。

 

BENTLEY

1919年

W.O.Bentley(ウォルター・オーウェン・ベントレー)によってロンドンのクリックルウッドに設立される

 

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(W.O.Bentley)

 

創立者W.O.Bentleyですが、1888年にロンドンで生まれ、1905年16歳のときに子供の頃から憧れが強かった蒸気機関車に関わりたいという気持ちから、グレートノーザン機関車工場の見習いとなり、ここからエンジニアとしての人生を始めました。

そして1910年にはナショナル・モーター・キャブというタクシー車両の整備工場に転じ、自動車との関わりあいが始まりました。

1912年には兄のホレース・ミルナー・ベントレーとともに、フランス製のD.F.P.車の英国での販売権を持つラコック&フェルニー社を買収し、自動車販売に参入しました。

D.F.P.車の製品はフランスでは販売不振が続いておりましたが、W.O.はモデルレンジの中からレースでの可能性を見いだし、チューンアップした車で自らハンドルを握り、本格的にレース活動を始めました。幸先はよかったものの彼らにはレースを続けていく為の資金が充分にはなく、また機構的にも弱点を抱えていたピストンを克服すべくW.O.は自らピストンの改良に取り組みました。

1913年、W.O.はD.F.P.の工場を訪れた際ある机に置かれていたアルミ製の文鎮を見つけ、アルミ合金製ピストンの可能性を見いだし実用化に取り組みました。そして改良を重ね、レースでの優位性を実証させることに成功いたしました。

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(ベントレーグッズのペーパーウェイト)

 

しかしその後の第一次世界大戦の勃発により、W.O.は一時自動車のエンジン改良から離れる事となります。第一次世界大戦中W.O.は兵士としてではなく、航空機用エンジンの開発エンジニアとして従事し、国の役に立つことを決心いたしました。W.O.が開発する航空機エンジンは、自動車エンジン改良の際に得たノウハウ(アルミ合金製ピストンを用いたレーシングエンジン改良)が活かされ、とても好評を得ることとなりました。

 

第一次世界大戦終了後、W.O.は活躍の場を自動車に戻し、1919年にベントレー・モーターズ・リミテッドを設立いたしました。

同年10月にはロンドンモーターショーにて自社製のシャシーを展示(3リッターモデル)。

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(Wakui  Museumさんにて撮影)

 

W.O.は”build a fast car,a good car,the best in its class”「速い車、良い車、クラス最高の車」を自身の車作りの核に置き、製作を続けていきました。

 

1920年代、富豪や貴族たちは日常生活では得られない刺激と興奮、誇りを求め自動車レースに没頭していました。

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有名なのは「ベントレーボーイズ」です。ベントレーボーイズがブルックランズやル・マンで好成績を積み重ね、それと比例するようにベントレーは知名度を上げていきました。

しかしこうした自動車レースは、1929年10月に始まった世界大恐慌の影響により、多くの高級自動車メーカーが退く形となってしまいました。

ベントレー社も大きな影響を受け、1931年7月、販売不振により倒産。RRに買収されW.O.もはじめは会社とともに行動するがその時間は短く、1935年RRとの契約が切れるとラゴンダ(アストンマーティンの前身)に移籍。

その為W.O.自身が設計・開発に関わったベントレーは1921年から1931年の10年間となります。その期間に生産された車両は『W.O.ベントレー』と呼ばれています。正しくピュアベントレーです。

 

その後のW.O.の経歴に関しましてはここでは割愛させていただきますが、現代のベントレーにももちろんW.O.が掲げた「速い車、良い車、クラス最高の車」という理念はしっかりと継承されており、ベントレーという車が完成いたします。

1913年にW.O.が偶然みつけたアルミ製のペーパーウェイトからはじまった(もちろん全てではありませんが)ベントレー、とてもロマンを感じます。

 

1919年から始まったベントレーも昨年2019年に100年という時が経ちました。

個人的な意見にはなりますが、これだけの期間ベントレーがラグジュアリーブランドとして立ち続けることが出来ているのには、先程もあげさせていただいた通り、創立者W.O.が掲げた「速い車、良い車、クラス最高の車」という理念を中心に、それに携わるすべての方々が輪となり、その力強いビジョンをカスタマーの方々に支持し続けていただいているということが大きく関わっているのだと思います。

 

 

かなり長文のブログとなってしまいましたが、ベントレー社を設立したW.O.について皆様とも共有させていただきたかった為、ご容赦いただければ幸いです。

 

 

これからまだまだ大変な日が続くかと思われますが、皆様どうかご自愛の上お過ごしください。

 

弊社の臨時休業期間もいつまで続くか現状分かりかねますが、

営業開始となった際は皆様のご来場をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

 


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Apr 10, 2020