いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
BENTLEY東京の吉野でございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
さて皆様、年末、大掃除で愛車を綺麗に磨き上げられたと思いますが、
その際にBENTLEYオーナーが苦労されるのが、
BENTLEYの象徴の一つでありますこのラジエーターグリル。
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まめに掃除をしようと思うと実に200以上の隙間を掃除しなくてはなりません。
一つ5秒として30分以上の労働…
このグリル「MATRIX GRILL」と名付けられています。
嘗てはフラッグシップのみに装着されていた装備ですが、
現在ではBENTLEY全車種に装着されています。
ウィキペディアで「MATRIX」の意味を調べてみると、、、
「基盤」「生み出すもの」と続きますが…
IT分野で使用される数学用語 「行列」 が「MATRIX GRILL」の語源のようです。
しかし、この「MATRIX GRILL」、単なる「行列網」ではありません。
この角度から見ると殆どラジエーターが見えない、この厚み!
複雑な形状!!
「BENTLEY」の威厳や重厚さを表現している一面もありますが、
実はBENTLEYのレース経験に基づいた深い歴史から生まれたアイコンなのです。
BENTLEYがル・マンで5回もの優勝を果たした1920-30年代当時、
サーキットの路面整備は甘く、小石などが散乱していたそうです。
冷却効率と空気抵抗を考慮しながら飛び石からラジエータを守る為の強靭なバリア。
それが、この「MATRIX GRILL」の形状を形成する理由となっています。
「MATRIX」といえば、弾丸をよける映画のこのシーンが有名ですが・・・
ベントレーの「MATRIX 」は全く逆の役割を持っています。
全てパーツが拘りと意味を持つ、
これこそがMADE IN ENGLANDの実力なのです。