“Lamborghini Super Trofeo”、昨日の予選レポートに引き続き決勝レースの模様をお届けします。
晴天の中、いよいよ決勝RACE1が始まります。
好調の木村さんは、トラブルなく走れば上位入賞間違いなしです。
期待が高いだけに、緊張感も高まります。
ところが…
なんと3週目にマナー違反の車両(海外勢)にプッシュアウトされてのスピン!!
運悪く後続車に追突され、リタイアとなってしまいました。
リフトで運ばれているオレンジのHracanは、この事故に巻き込まれてしまった車です。
予選でクラストップのタイムを出し好位置スタートの決勝RACE2まで、あと3時間!
左サイドがズタズタになってしまったRUF&CARGUY号は、無事に走ることができるのでしょうか。
しかし、これは今日起きた感動的なドラマのはじまりにすぎませんでした。
RACE1での不運のリタイヤによる車両ダメージは想像以上に大きく、
左フロントサスペンションと左ドア・フェンダーが深刻な状態となっていました。
レーススタートまであと2時間でこの状態です。
誰もが、レースに修理が間に合わないと思っていました…
カーナンバー7のチームメンバー以外は。
あと1時間!
ドアのヒンジ部分が変形し、ドアが取付けできません。
なんとこの高級レーシングカーを、巨大トンカチで思いっきりガンガンです!
ボルト部分が破損していて、たった一本のボルトを外すのに20分もかかってしまいました。
高温多湿が、メカニックの体力をどんどん奪っていきます。
いったい何リットルの汗を流したのでしょうか。
あと30分でスタートです。 もう無理か!
ピットオープン2分前に完成!
アライメント調整に許された時間は、わずか6分。
ドアはアルミむき出しのまま、レーシングカーは出走していきました。
やはりダメだったか…。
キャンバー角が左フロントだけ0であることが発覚。
そのせいか、まっすぐ走らない。
ドアウィンドーが外れて飛んでいきそうで、ストレートでは押さえながらの走行を強いられました。
そして、結果は…
クラス準優勝!!
完走したこと、いや走行したことだけでも信じられない中での準優勝、快挙です。
他のドライバーたちが「ストロングマン!」と木村さんに声をかけ、握手を求めていました。
木村さんは、レースメカニックへの感謝に目頭が赤くなっていました。
おめでとうございます!!
トロフェオ・レース、次回の第5ラウンドは、来月:10月17日(土)・18日(日)、上海にて開催予定です。
ランボルギーニ青山
TEL:03-5413-2121
東京都港区南青山2-5-17